18歳以上の元高校球児たちによる第7回マスターズ甲子園北海道大会が7、8両日、とましんスタジアム(苫小牧市営緑ケ丘球場)、清水球場で開かれた。地元勢で決勝に進んだ駒大苫小牧は終盤の反撃届かず、8―13で室蘭大谷(現大谷室蘭)に敗れ、初優勝を逃した。室蘭大谷は2年ぶりの優勝で、今秋に阪神甲子園球場で開かれる本戦の出場権を獲得した。
2日間で3試合目となった両チームの決勝は、序盤の引き締まった展開から中盤以降は点の取り合いになった。駒大苫は最大12点差を追いかけた六回に2点を返し、七回には集中打を浴びせて5点を挙げるなど怒とうの追い上げを見せた。
試合後、指揮を執った藤本真佐基選手兼任監督(44)は「単独でのマスターズ甲子園出場はこれまでなかったので、ぜひ勝ちたかった」と悔しさをのぞかせながら、「全体で集まる機会がない中、よく決勝まで来られたと思う。体力を付けてまた来年戻ってきます」と話した。
今大会には苫小牧をはじめ、札幌や函館から8チーム出場。2日間にわたるトーナメントを繰り広げた。全国高校野球OB連合の宝槻進一理事は「投手では球速130キロ台後半と高校生並み。併殺を取る機会も増えるなど、年々各チームのレベルが上がっている」と講評し、「チーム数を増やしていくのが目標で、まずは道内で10チームを目指したい」と話していた。
▽決勝
駒大苫小牧
1000025 ―8
0201100X―13
室蘭大谷
7日
▽準決勝
苫小牧工業
31200 ―6
45151x―16
駒大苫小牧
(五回コールド)
函館大有斗
0001110―3
404000X―8
室蘭大谷
▽1回戦 函館大有斗9―9苫小牧東(規定で函館大有斗が準決勝進出)、室蘭大谷13―2札幌旭丘(五回コールド)、駒大苫小牧7―3静内、苫小牧工業11―1札幌西(五回コールド)