白老町の大塩英男町長は6日、同町役場で定例記者会見を開いた。来年5月開院予定の町立国民健康保険病院について、改築の進捗(しんちょく)状況は「スケジュール通り」とし、「11月にも町民向け工事現場見学会の開催に向け調整を進めている」と述べた。また、10日開会の町議会定例会9月会議への提出議案も発表した。
改築工事は昨年9月から着手し、今年8月末時点で、骨組み(躯体)にコンクリートを打ち込む作業が3階部分まで完了。10月末までに外壁の仕上げが終わる見込みで、11月から内装工事に入るという。病院関係者によると、見学会は「上旬から中旬にかけて調整中」としている。
定例会への提出案件は、2024年度一般会計補正予算案のほか条例の一部改正など議案9件、23年度各会計決算認定など認定4件、決算関連の報告7件。補正予算案では、ホッケの陸上養殖が順調だとして、次年度に計画していた稚魚の生産を前倒しして行う事業費500万円などを含む4億815万7000円を盛り込んだ。補正後の一般会計予算総額は124億9057万7000円。
23年度各会計決算のうち、一般会計については「実質収支が3億1913万5000円の黒字決算となった」とし、財政規律の指針となる実質公債費比率は速報値で10・8%と、21年度の12・1%、22年度の11・5%に比べ改善が進んでいることを説明した。