厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)は5日、同校で避難訓練を行った。全学年の40人が参加。地震と火災の発生を想定し、体育館から屋外へ避難するまでの流れを体験した。さらに、胆振東部消防組合厚真支署上厚真分遣所が実施した2024年度秋季消防演習の様子を見学し、防災や火災予防の意識を高めた。
生徒たちは体育館に集合し、町総務課情報防災グループ職員の講話に耳を傾けた。地震発生時、自宅にいた場合は頭を守りながら机の下などに隠れる、大津波警報が発令された場合はすぐに避難する―など、身の安全を守る行動の重要性を学んだ。
その後、午前9時55分に地震、同10時に火災が発生した想定で訓練が行われた。生徒たちは防災頭巾をかぶり、落ち着いた様子で避難した。2年生の浅井実優さん(13)は「訓練で反省点もあったので、今後に生かしたい」と話した。
上厚真分遣所の演習には、職員や消防団員など約90人が参加。大津波警報発令後の初動体制の充実を目指し、建物火災の消火やドローンで周囲の状況を把握する流れを確認した。