車窓からながめる沿線の景色が好きだ。とりわけ、JR植苗駅周辺の牧場で母馬のそばで草をはむ子馬の姿には心が癒やされる。
一方で乗客にとっての悩みの種がトラブル。シカとの接触事故もその一つだ。道による2024年度の道内のエゾシカの推定生息数は73万頭。18年度(65万頭)以降、増加が続き、前年度から1万頭増えた。石狩と胆振、日高の本道の中部地域も前年度比1万頭増の22万頭という。
生息数の増加に伴い農林業被害、車や列車との衝突も増え続け、問題は深刻だ。
乗車する列車がシカと衝突する場面に何度も遭遇している。
警笛に急停車の対処策だけでは回避できないようだ。車掌の説明に「またか」とつぶやき、すぐに本に目を落とす自分にも驚く。
事故後の車両点検で異状がなければ20分ほどで運行は再開する。
多発区エリアでは警笛や減速走行をしているが、不幸な事態は繰り返されている。円満解決の妙案はないものだろうか。(源)