妊娠初期に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を受けても、出生児に先天異常のリスクはないことが分かったと、米国の研究グループが発表した。
研究グループは、2021年3月5日~22年1月25日に子どもを出産した4万2156人(平均年齢30・9歳)を対象に、妊娠初期の新型コロナのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン接種と、出生児の中枢神経系の先天異常や先天性心疾患などのリスクとの関連を調べた。
妊娠初期を妊娠13週までと定義。対象者のうち7632人(18・1%)が初期にmRNAワクチンを接種していた。
解析の結果、先天異常の発生数は、妊娠初期にワクチンを接種した人からの子どもでは113人(1・48%)、接種していなかった人からの子どもでは488人(1・41%)で、先天異常の発生率に差はなかった。
(メディカルトリビューン=時事)