日本、中国、韓国の各国籍を持つ女性音楽家3人による「トリオにちゅかん」のアンサンブル・コンサートが30日、白老町本町のしらおい創造空間「蔵」で初めて開かれた。町民ら約40人がクラシックなどの演奏に聴き入った。
奏者は、バイオリンが日本人の佐々木真実さん(39)、フルートが中国人の田呈媛(テン・ディエン)さん(44)、ピアノが韓国人の宋和映(ソン・ファヨン)さん(38)。2015年4月に結成し、京都や関西を中心に活動。道内では後志管内蘭越町で演奏している。
この日は、ショパンの「舟歌」などクラシックのほか、山口景子作曲「日本の四季メドレー」や張小平作曲「笛韵(てきいん)」など、ゆかりの国の楽曲を披露。町北吉原から親子3人で来場した自営業木幡遥さん(29)は「曲が生まれた国を想像しながら楽しんだ。心が豊かになる時間だった」と笑顔を見せた。
宋さんと大学時代の同級生で演奏会を企画した前白老町地域おこし協力隊員、乾藍那さん(37)は「多文化共生のまち白老で演奏会を実現できてうれしい。来年も開くことができれば」と話していた。