白老町大町の私設画廊「ブリューギャラリー」で「飛生アートコミュニティー グループ展」が開かれている。旧飛生小学校(町竹浦)を改装したアトリエを拠点に活動する作家など40組が出品したアート作品や関連グッズ計約100点の鑑賞を楽しめる。9月15日まで。
同コミュニティーは、同校が廃校となった1986年、彫刻家の国松明日香氏らを発起人とした芸術家の共同アトリエとして誕生した。本展は38年の歩みの中で、作家らが飛生に何を見いだし、どう関わってきたかなどに迫る内容。
町緑町の陶芸家前田育子さんの信楽白土を使った陶製壁掛け、町竹浦の画家田湯加奈子さんの色鉛筆画、白老美術協会会長の田中照比古さんの水彩画や世界的に有名な現代美術家奈良美智さんの作品もある。
ギャラリー代表の菊地辰徳さん(48)は「飛生アートコミュニティーの存在や活動について改めて深く知ってもらうきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。会場中央に旧飛生小や飛生アートコミュニティーの活動に関する資料も展示している。
午前11時~午後5時。月~水曜は休み。また、飛生アートコミュニティーは9月7~15日の各日午前11時~午後4時、町竹浦の活動拠点で飛生芸術祭2024年を開く。入場料は寄付制で、会場に募金箱を設置する。