白老町の白老東高校(大木康弘校長)の3年生17人と名古屋外国語大学(愛知県日進市)世界共生学部の学生ら9人が28日、町西部の竹浦・虎杖浜地区の飲食店や宿泊施設で聞き取り調査をした。同高校では総合的な探究の時間「地域課題」の一環で、10月にも生徒単独で再調査し、動画を作製して11月に校内で披露する。同大は9月3日午後6時から白老町中央公民館2階で町民向け報告会を開き、調査結果を発表する。
大学生は25日に来町。9月4日まで滞在し、町民の営みや文化観光をテーマとした調査に活動している。同高校の生徒とは、昨年8月にも合同調査や調理実習を行って結び付きを強めており、同高校と大学の昨年12月の教育連携協定締結につながった。
この日は6班に分かれ、竹浦の飲食店「光る海」「白樺堂」、虎杖浜の飲食店「ゆジェラート」「あけぼの」、海産物店「たらこ屋虎杖浜」、宿泊施設「虎杖浜温泉ホテル」をそれぞれ取材。店主や店員に、半生や開店経緯、経営上で大事にしていることなどをインタビューした。今年5月に竹浦で開業したばかりのおにぎり店、白樺堂の山本綾店主(44)は、生徒らからの質問に「おいしそうに食べてくれるお客さまの表情や応援がやりがいにつながる」と語っていた。
白老東高の梁田彩由季さん(18)は「調査を通し白老の発展に必要なことを探究したい」と意気込み、名古屋外語大2年の稲葉美空さん(20)は「食は観光の主軸。魅力ある店作りの秘訣(ひけつ)を探り、まちの発展につながるヒントや観光の背景を学びたい」と話していた。