ローリングストック法という言葉を聞いたことがあるだろうか。カタカナ表記に少しの違和感はあるものの、災害時に備える比較的、簡単な備蓄法のことだという。防災面では常識的な言葉かもしれないが、少し勉強をしてみた。
災害への備えの重要性は改めて説明するまでもなく、災害のたびに話題に上がる。今年も元日の能登半島地震に始まり、南海トラフの臨時情報発表や、きょうは非常に強い台風が九州南部に上陸した。備蓄への関心はいや応なしに高まる。
一般的な備蓄品としては缶詰やレトルトのご飯などの食品や水、懐中電灯、軍手、使い捨てカイロなど自宅でも備蓄している人も多いと思う。食品の中でも長期的に保存しておくイメージがあるが、いつも使える食材を多めに購入して、食べた分だけ買い足していく。これが「ローリングストック」という備蓄法だ。
特に非常食として備蓄する食品は、食べ慣れていないものが多く、どちらかというと味気ない。ローリング…なら、日ごろからその食材を調理する経験をしていれば、比較的「慣れた味」になる。いざという時に賞味期限切れの心配はなくなる。これを習慣化していくという課題はあるが、トライする価値はある。あすから9月5日まで防災週間。(昭)