オリンピックとマスク 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

  • ゆのみ, 特集
  • 2024年8月29日
オリンピックとマスク 中岡(なかおか) 伊知朗(いちろう)

  パリ五輪が閉幕しました。前回、書かせてもらった女子やり投げの北口榛花選手は、期待通りの金メダルを取ってくれました! 次回のロサンゼルス五輪でも金メダルを期待してしまいますが、個人的には70メートル突破と世界記録の72・2メートルを目指してほしいです。

   ところで今回の五輪中継の中では、前回の東京五輪の映像も流されていました。表彰式で選手がマスクをしていたのを見て、コロナ禍で1年間延期されたことを思い出しました。

   新型コロナの流行は2020年初頭で私が人事部に異動になった時。当時はコロナの話が出ない日は無いというほど翻弄(ほんろう)されていた記憶がよみがえります。金融庁への発症者・濃厚接触者数の報告、発症者が出た場合の消毒や助勤者の選定など対応が多くあり、日常生活でも緊急事態宣言による外出自粛、マスクや消毒液の不足などさまざまな事象が起こりました。

   当庫では今年4月から、政府の指針にのっとり、マスクの着用は個人の判断に委ねています。昨年までは採用面接でも着用をお願いしていました。

   マスク着用については、「子供の発育の妨げになる」「声が聞こえにくい」「熱中症の一因になる」などの悪影響が指摘されていますが、基礎疾患やアレルギーのある方などは着用メリットが大きいでしょうし、マスク生活がすっかり定着した方も多いと思います。ダイバーシティーの時代において、「個人の主体的な選択を尊重する」という政府方針は妥当だったと改めて考えさせられます。

  (苫小牧信用金庫人事部長)

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