白老町内で16日まで半世紀にわたり、スーパーくまがい(現ラッキーマート白老店)を経営した熊谷商店は28日、移住定住と文化振興の発展に各100万円、計200万円の指定寄付を行った。熊谷威二会長(81)と長男の貴洋社長(55)が町役場を訪れ、大塩英男町長に目録を手渡した。
熊谷商店は町大町で1961年創業。74年9月からスーパーマーケット事業を手掛けた。94年に町内の2店舗を統合し、町本町に移転新築して営業していた店を16日に閉店した。客に親しまれてきた外装の巨大壁画「白老の夢」(幅20メートル×高さ2メートル)は、北雄ラッキーに事業継承後も掲げられている。
熊谷会長は「人口減少は進むが、芸術による観光施策で関係人口を増やし、町の経済発展に役立ててもらいたい」、貴洋社長は「今後も町のために尽力したい」と述べた。大塩町長は「約50年、地域住民の台所を担っていただき、感謝する。今回も多大な貢献をいただいた」と語った。