苫小牧の少年野球チーム、北光ファイターズがこのほど、市内で開かれた第1回エネサンス北海道旗争奪第31回全道少年野球新人選抜大会胆振大会で5年ぶり3度目の優勝を飾り、9月14、15日に札幌で開かれる道大会の出場権を獲得した。昨年秋から試合を重ねるごとに成長してきたナインが、全道の大舞台で上位進出を目指す。
5年生以下による新人戦の胆振大会は今月17、18両日、市営少年野球場で行われ、管内の各地区予選を勝ち抜いた7チームによるトーナメントで競った。北光は初戦、豊浦シーガルスに6―1で快勝すると、準決勝では室蘭祝津・あかつき合同に4―3で競り勝った。
決勝では、地区予選に当たる市内大会決勝で敗れた拓勇ファイターズと再戦。雪辱に燃えるチームは初回、先頭打者からの5連打を含む6安打5得点で主導権を握り、序盤に6点差で先行。その後、追い上げを受けたものの、長谷川(5年)、樋渡(3年)、宮本(5年)の3投手のリレーで、7―3で逃げ切った。
もともと打撃に力を入れてきたチームだが、市内大会決勝では終盤に大量失点から逆転負けを喫した経験から、胆振大会までの1週間は守備にも練習の時間を割いた。長谷川慎監督は「バッティングはずっと課題にしてきて取り組んできた成果が出たし、市内大会後に『少しでも失点を防ごう』と力を入れた守りでも、取れるアウトをしっかり重ねた。頑張って練習の成果を発揮してくれた」と目を細めた。
今季は6年生不在、5年生も4人と多くはない中、昨夏の新人戦からこのメンバーで実戦を重ね、その都度出てきた課題をつぶしてきた。際立つ選手はいないが、「それぞれがいい物を持っていて、みんなで一つのチーム」と言い、「3点以内に抑えて、3点以上取る」戦いを確立してきた。
全道の新人選抜大会は、来年の北日本大会につながっており、北光は5年ぶりの挑戦。長谷川監督は「これまでの経験値を生かして、うちらしい野球をやりたい。過去2回はいずれもベスト8なので、その壁を越えたい」と張り切る。