第18回全国大学政策フォーラムINのぼりべつ(実行委員会主催)が26~28日、登別市登別港町の市観光交流センターヌプルをメイン会場に行われた。初日の交流会には全国8大学と事務局の日本工学院北海道専門学校(登別市札内町)の学生、引率教員、来賓ら計約100人が参加した。
テーマは「未来を拓(ひら)く 若者と働く環境の再構築を考える」。参加者は13班に分かれ、「介護のイメージを革新する」「観光業と他産業のDXを通じた連携による新たな雇用の創出」「後継者に困っている1次産業従事者と働きたい若者をつなぐ仕組みを考える」など各班が掲げた課題に沿って聞き取り調査を行い、解決に向けた提言をまとめた。
初日は温泉地域などの視察とヌプルで交流会を行い、西尾拓也実行委員長は「若者の就業環境は重要課題。フォーラムを通して豊富な知識と経験を共有し、革新的なアイデアを生み出す場になることを期待する」とあいさつ。来賓の小笠原春一登別市長も祝辞を述べた。
同専門学校1年でチームリーダーを務める椎久琉聖さん(18)は「人間関係や待遇の改善についてよりよい提言ができたら」と意気込みを語った。
同フォーラムは2006年、「登別市の観光政策を考える」をテーマに初めて開催。労働人口の定住やSDGs(持続可能な開発目標)などテーマを変えながら、大学生ならではの発想で地域活性化策を提言している。