白老町の白老文化観光推進実行委員会(熊谷威二会長)は24日、町内の観光スポットを巡って紹介し、まちの魅力を発信するバスツアー「しらおい たんけん」を行った。町民ら約20人が参加し、社台地区の屋外写真展や陣屋町の国史跡「白老仙台藩陣屋跡」などを見学した。
同実行委の地域コーディネーター、村上英明さん(55)と田村直美さん(53)が案内した。
屋外写真展は、浜沿いにある倉庫など8カ所の壁に最大で約9.1メートル×約4.7メートルの写真を掲示している展覧会。作品は同地区ゆかりの町民、中出満さん(73)が昭和時代に撮影した写真を引き伸ばしたもので、漁に船出する男性たちなどが写っている。「参加者の皆さんと交流できれば」と話していた苫小牧市錦西町の会社員、伊藤斗(ますめ)さん(66)らはじっくり鑑賞を楽しんでいた。
このほか、国史跡の散策や仙台藩白老元陣屋資料館の見学を行い、町高砂町の白老生活館ではアイヌ民族の伝統料理オハウ(温かい汁物)の調理と試食をした。
同実行委員会事務局の担当者は「多文化共生のまち、白老として、次年度以降もツアーを継続したい」と話していた。