2024年度厚真町戦没者追悼式が23日、町総合福祉センターで行われた。遺族や来賓合わせて35人が参列。太平洋戦争などで犠牲となった町内の戦没者の冥福を祈り、黙とうや献花をして平和への決意を新たにした。
宮坂尚市朗町長は式辞で「戦争を直接知らない世代が多数を占める今、改めて過去の歴史に向き合い、平和の尊さと堅持する知恵を次世代にしっかり継承する必要がある」と述べた。町議会の渡部孝樹議長は「戦争の悲惨さと平和の尊さを未来に語り継ぎ、厚真の復興と発展、世界の恒久平和の実現に力を尽くすことが私たちの使命」と話した。
参列者が献花した後、町遺族会の加勢敏和会長はロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルとパレスチナの情勢悪化などに触れ「罪のない高齢者や子どもの命が奪われており、心が痛む。戦争のない国際社会を強く願う」と語った。
町によると、太平洋戦争などで犠牲となった町内の戦没者は118人とされている。