むかわ町の中高生17人は、町の2024年度中高生海外派遣研修事業(7月28~8月6日)、広島平和の旅派遣事業(5~7日)に参加し、20日に町役場で竹中喜之町長に結果を報告した。生徒たちは異国で過ごした成果や広島で学んだ平和の大切さを自らの言葉で伝えた。
中高生海外派遣研修事業は11年度から開始。今回は高校生1人と中学生9人が9泊10日の日程で豪州のニューサウスウエールズ州を訪れ、ホストファミリー宅に滞在しながらトゥイーズヘッズの学校に通学した。
鵡川高校3年の舛田志惟さん(17)は「向こうでは生徒たちが現代社会の問題点や先住民族について学ぶことを知り、貴重な経験をした。大学生になったら海外に留学してみたい」と意欲を見せた。
広島平和の旅派遣事業は、17年に町が非核平和の町宣言をしたことを契機に、18年度から中学生を対象に実施している。今年は7人が参加し、広島で平和記念資料館を見学したほか、6日の平和記念式典に参加した。
鵡川中学校3年の村椿月菜さん(14)は「戦争を絶対してはいけない。平和の尊さを改めて感じた」と話した。
竹中町長は「学んだことを大事に、自信を持って今後に生かして」と豪州を訪問した生徒たちを激励し、平和の旅に参加した生徒には「戦争に正義はない。広島で見た光景を多くの人に伝えてほしい」と呼び掛けた。