白老町制施行70周年・黒獅子旗獲得50周年記念の第76回JABA北海道社会人野球結成記念大会が24、25の両日、白老町の日本製紙白老球場(北吉原249)で行われる。道内の企業、クラブ6チームが出場するトーナメント戦。地元のWEEDしらおいは2回戦から登場する。旧大昭和製紙北海道が1974年の第45回都市対抗大会で北海道勢初の優勝達成を記念して最終日の25日には当時のメンバーらが集まって、本道の球史に金字塔を打ち立てた日を回顧して観客と共に喜びを分かち合うセレモニーも行う。入場無料。
出場チームはほかに、先月の第95回都市対抗野球に札幌市代表として4年連続出場し、1回戦勝利で「本道勢100勝」を遂げた北海道ガス、道予選2位のJR北海道クラブ、日本製鉄室蘭シャークス、航空自衛隊千歳、クラブチームのライバル、札幌ホーネッツ。
大昭和製紙北海道―ヴィガしらおいの系譜を受け継ぐクラブチーム、WEEDしらおいは今年の都市対抗道予選(6月9日まで)で8年ぶりに2次予選に進出。3敗ながら優勝の北海道ガスと1―2の接戦を繰り広げるなど、堂々の戦いぶりで存在感を示した。
かつて白老町代表が成した快挙をしのぶセレモニーは最終日の25日午前8時半から同球場で行われる。大昭和製紙北海道は「北の暴れん坊」の異名を持った強豪だった。
74年に都市対抗本大会(同年8月4日まで、東京後楽園球場)で、1回戦の電電東海を7―2で打ち負かし、2回戦1―0熊谷組、準々決勝2―1電電関東、準決勝1―0新日鉄堺と快進撃の後、決勝で新日鐵八幡を4―0で破った。優勝旗の「黒獅子旗」を初めて津軽海峡越えさせて白老に持ち帰った。その後は89年に準優勝して「白獅子旗」を獲得した。
発起人会によると、25日試合開始前の記念セレモニーには、監督だった安藤喜春さんやナインで後に監督となった我喜屋優さんら優勝時のメンバー15人が集まる見通しだ。始球式などの後、WEEDしらおいとJR北海道クラブ―日本製鉄室蘭シャークス勝者の試合が始まる。