伝える

  • ニュース, 夕刊時評
  • 2024年8月16日
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 本紙では毎年、8月15日の終戦記念日に向けて戦争の悲惨さや平和の尊さを見詰め直す連載企画を展開している。今年は苫小牧や近郊に住む80~90代の8人に戦時の記憶を呼び起こしてもらった。

 戦時はまだ子どもで終戦を迎えた場所がばらばらでも、戦争体験を語り継がなければという思いは同じ。「逃げ惑うことなく暮らせる今の日本はとても幸せ」「平和が当たり前じゃなかった時代もあったことは知ってほしい」などと訴えた。そんな思いに触れ、記者たちも平和の尊さを伝えていく決意を新たにした。

 戦中の回顧はもちろん、終戦直後に旧樺太からの引き揚げ船が潜水艦攻撃に遭いたくさんの犠牲者が浜に打ち上げられたり、病気で弟を亡くしたりした話が印象的だ。敵軍の暴行から逃れるため、屋根裏に隠れたというエピソードなどは生々しくて身震いした。戦禍を体験した人たちの多くが忘れられない悲しみを背負い続けていても語らないと伝わらないし、聴かないと知ることはできない。

 戦後79年。世界では戦争の惨禍が続き、終わりは見えない。戦後生まれが人口の9割近くを占める中、同じ悲劇を繰り返さぬよう直接戦争を知る人たちの話に耳を傾け、記憶を紡いでいくことの大切さを改めて実感している。   (輝)

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