アイスホッケー男子の次回五輪最終予選(29日開幕、デンマーク)に出場するレッドイーグルス北海道(REH)のメンバーらが14日午後、苫小牧を出発した。ネピアアイスアリーナをたつ前、見送りのファンや家族らと対面。代表してDF山田虎太朗が「帰ってくるとき、いい報告ができるように頑張ってきます」とあいさつすると、大きな拍手が起きた。
日本は3次予選(2月、ハンガリー)を突破して次回2年後のイタリアでの五輪出場権を競う最終予選へ進出した。REHからのメンバー入りはGK成澤優太、佐藤永基、DFは山田とハリデー慈英、FWの中島彰吾、髙木健太、入倉大雅、さらに先月、新人ながらイタリアのリーグでの挑戦を発表した中島照人。このうちの中島彰は代表主将として、ジャロッド・スカルディ監督らと共に同日、都内での会見に臨むため、先発で上京していた。
取材に応じた山田は「パリ五輪が終わったばかり。日本選手団が活躍して、五輪は改めて素晴らしいと感じた」と語った。「僕らもああいう場に立って、アイスホッケーを盛り上げていければと強く思った」そうだ。「代表メンバーは各自この夏場で厳しい練習を積んだ。いいコンディションで予選に乗り込んでいける」と自信を示した。
ルーキーでこの予選後に始まるシーズンから欧州を主戦場にする中島照は「わくわくする気持ちが強い」と語った。「開幕からしっかり戦っていく。自分は勝ちにつながる数字、結果を残すため、細かなプレーにもこだわっていく」と意気込んだ。
メンバーを見送った荻野順二監督は「チーム日本への貢献に期待している」と話した。世界ランキング格上の対戦3カ国に挑む戦いになるが、「ひるむことなく自信をもってぶつかってほしい。各自が持っているものを出し切ってくれれば」とREHの精鋭たちにエールを送った。