長期ヤングケアラー、心の不調に注意

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  • 2024年8月15日
長期ヤングケアラー、心の不調に注意

  10~16歳の間に、高齢の家族や病気の親戚などを長期間ケアする若者(長期ヤングケアラー)は、メンタルヘルス不調を抱えるリスクが高くなることが分かったと、東京都医学総合研究所などの研究グループが発表した。

   研究グループは2002~04年に生まれた都内在住の思春期の子ども3171人を対象に、10歳、12歳、14歳、16歳の4時点でヤングケアラーに関する調査を実施。連続する2時点でヤングケアラーに該当する子どもを「長期ヤングケアラー」、1時点でのみ該当する場合を「短期ヤングケアラー」などと分類し、三つのメンタルヘルス指標「抑うつ」「自傷行為(自分を傷つける行為)」「希死念慮(死にたくなる気持ち)」により、心の状態を調べた。

   その結果、短期ヤングケアラーはどの年齢でもメンタルヘルス不調が増えなかったが、長期ヤングケアラーでは14歳時点の抑うつ、16歳時点の自傷行為、希死念慮が増加した。

  (メディカルトリビューン=時事)

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