厚真町浜厚真地区などでDaigasガスアンドパワーソリューション(大阪市)が計画する風力発電施設の建設について、町民有志でつくる団体「苫東厚真風力発電を考える会」は7月31日、町に要請活動を行った。同会の世話人共同代表の館山睿さん(84)と家倉博さん(73)ら4人が町総合福祉センターを訪れ、宮坂尚市朗町長に要請書を手渡した。
要請したのは▽町民の理解促進のため、町と町民が意見を出し合う対話の場を設ける▽町環境基本条例にのっとり同社の事業を精査し、結果を公表する―など7項目。家倉さんは「住民の納得と合意が得られていない事業計画は中止するよう要請してほしい」と話し、宮坂町長は「改めて情報を収集し、専門家の意見を聞いて心配や不安の声に対し根拠を解説したい」と述べた。
同社は町と苫小牧市に風力発電設備10基を設置する計画で、出力は3万4390キロワット、建設工事は2026年3月ごろに始める見通し。8月23日午後7時に厚南会館、24日午後1時に町総合福祉センター、25日午後1時に苫小牧市の沼ノ端交流センター、26日午後7時にむかわ町の四季の館で住民説明会を行う。