苫小牧港・東港の有料釣り施設・一本防波堤で釣果を競う「2024一本防波堤フィッシィングダービー」が終了した。アブラコ部門とソイ部門で江別市の野間優矢さん(32)、カレイ部門で札幌市北区の沖崎浩さん(51)が優勝した。野間さんは6月のサクラマス部門も1位で、一本防波堤ダービー3冠を果たした。
一本防波堤の釣魚の最大身長を競うイベント。施設を運営する苫小牧港釣り文化振興協会(明村亨会長)が主催した。4月にスタートしサクラマス部門は6月30日に終了。アブラコ、ソイ、カレイは7月27日(28日は休場)まで行った。ダービーの参加登録者は4部門合わせて21人。大物を釣るごとに記録更新される。
3冠の野間さんは4月から釣り場に通う常連。アブラコは7月20日に上げた50センチで優勝した。同サイズは2人いて重量差で1位になった。この時のタックルはベイトリールとベイトロッドで、シンカー18グラムのビフテキリグにワームはバグアンツ3インチを組み合わせた。「遠目に投げて小刻みにリフト・アンド・フォールで攻めた。小さな違和感があって、根掛かったかと思ったら頭を振りだし、大物を確信した」と振り返った。
ソイは4月28日に釣った40・5センチ。この時もベイトタックルで、シンカー24グラムのビフテキリグに小さいカーリーテール3・6インチのワームを選んだ。壁際に着底のタイミングで根掛かり感があり、強くロッドをあおったら魚信。「ライトタックルだったのでロッドが曲がり切って難儀した。ベイトリールだったから何とか上げられた」と話した。
表彰式は7月27日に行われ、野間さんに賞品の無料パスなどが贈られた。共に釣りに来ていた職場の仲間が祝福し、照れる野間さんに「あの時、俺が魚をたもに入れたよね」と念を押して爆笑を誘っていた。入賞者は次の通り(敬称略)。
▽アブラコ (1)野間(江別市)50センチ(2)高橋駿輔(札幌市)同(3)阿部拓海(同)44センチ▽ソイ (1)野間40・5センチ▽カレイ (1)沖崎(札幌市)42センチ(2)山岸三恵子(同)41センチ(3)米田昌弘(石狩管内当別町)35・6センチ