安平町の追分中学校(三品秀行校長)は24日、同校体育館で「地域学習発表会」を開いた。3年生が追分地区でまちづくりに関わる団体から話を聞いたり活動に参加したりしたこと、課題と思ったことや考えた解決方法などを発表した。
3年生19人は総合的な学習の一環で、1日から2班に分かれ、NPO法人生活支援の会ねこのてと一般社団法人ENTRANCE(エントランス)で地域学習を行った。関係者と会って課題を把握し、運営の手伝いや調査活動をして解決策を考えた。
発表は下級生や地域住民を前にして行い、ねこのてで学んだ班は、同団体の活動を周知することを課題と捉え、同団体が21日に追分地区の神社と寺で開いた「ふうりん祭り」のポスターを制作し、運営を手伝ったことを紹介した。リーダーを務めた水澤詩織さん(14)は「祭りの運営に初めて関わり、楽しかった。まちづくりに興味が湧いた」と話した。
エントランスで学習した班は、同法人が運営するコミュニティースペースについて同地区の小中学生や高齢者の意見を調査。同スペースをもっと高齢者が入りやすく、ゆっくりできる雰囲気にすることを課題とし、解決に向け、多世代が使いやすいよう会議室や手すりなどを設けるよう提案した。リーダーの武田蒼亮さん(15)は「地域の人にエントランスをもっと利用してほしい」と語った。