JR苫小牧駅前地区に1979年に開店した老舗喫茶店。オーナーシェフの山口勝さん（68）は苫小牧育ち。喫茶店経営を志し東京の料理専門学校に進学、都内のレストランを経て21歳で帰郷。開店間もないヴァンカムの店長を務める。その後、独立して今日に至る。

　「一人でも安心して訪れることができる店」がコンセプト。開店時から女性の人気スポットで、現在は親子3世代で訪れる常連が多い。「『昔のまま』『懐かしい』と喜ばれています」

　店内に「サザン」のBGM。「桑田さんは同い年。今も活躍する姿を見て元気をもらっています」と目を細める。お薦めは「週替わりランチ」。取材日は豚ひれ肉のクリームソース焼きとチーズハンバーグ（ライス、スープ、コーヒー付き、1000円）。豚ひれ肉にホワイトソースとパルジャーノチーズを掛けて焼いた一品だ。ほかにもスパゲッティランチ、自家製ケーキなどメニューは豊富だ。

　「いつものメニューをよりおいしくは永遠のテーマ。質と量を維持し価格を抑え、変わらぬ味を提供し、地元になくてはならない喫茶店を目指している」という。高校時代から通う女性会社員（39）は「昔と変わらない安定感が魅力」と語る。

　苫小牧市表町5の5の1。営業は午前11時～午後8時45分（水曜は午後4時、ラストオーダー45分前）。月2回水曜定休。カウンター5席、テーブル40席。駐車場は計8台。電話0144（36）4434。