28日午後4時15分ごろ、福岡県柳川市昭南町で、通行人の男性から「ヘリコプターが墜落した。煙が上がっている」と119番があった。県警などによると、ヘリには2人が乗っており、いずれもその場で死亡が確認された。県警は2人の身元の確認を急いでいる。

　佐賀県空港課などによると、墜落したヘリは「エス・ジー・シー佐賀航空」（佐賀市）が運航する「ロビンソン式R442型」（4人乗り）と呼ばれる機体。操縦士（50）と整備士（70）の男性2人が搭乗し、いずれも同社の社員という。

　同社などによると、操縦士1人が乗ったヘリは28日午前8時すぎに佐賀空港を離陸。大分県日田市のレース場で、客を乗せて遊覧飛行をしていた。午後4時前、整備士を乗せ佐賀空港に向けて出発し、同4時10分ごろに同社と交信したのを最後に連絡が途絶えたという。

　国土交通省は航空事故と認定。運輸安全委員会は同日、原因調査のため、航空事故調査官2人を担当に指名した。 　現場は西鉄柳川駅から南西約5・5キロの田んぼが広がる地域。