安平町の安平ベースボールクラブ(安平BBC)で活動する厚真中学校2年の寺坂絆さん(13)が、8月に米国セントルイスで開かれる野球の大会「SLBBA少年軟式野球国際大会」の遠征メンバーに選ばれた。31日に出発し、現地の野球チームと国際試合を行い、8月12日に帰国する。「JAPAN」のユニホームを着用して26日に町役場の宮坂尚市朗町長を表敬訪問。「チームのため、自信を持ってプレーしたい」と意気込んだ。
同国際大会は、少年野球を通じ国際感覚を持った青少年の育成を目指す東京の一般社団法人少年軟式野球国際交流協会(IBA―boys)が実施する事業。同協会が主催する国内大会で優秀な成績を収めたチームや選手を遠征メンバーの対象にし、日本代表として派遣している。
寺坂さんは、2023年11月、千葉県柏市で行われた「コントリビュートカップIBA―boys第39回秋季東日本中学生軟式野球大会」(日本ポニーベースボール協会主催)に、「北海道SBC」の一員として出場し、チームは準優勝した。その後、同協会から寺坂さんに米国遠征の参加権利証が送られてきた。
8月は所属するBBCでも別の大会への出場が予定されていたが、周囲と相談して遠征メンバーに応募した。メンバー25人中、道内からは寺坂さんを含め2人が選ばれたという。
遠征では、セントルイスに到着後、ホストファミリー宅にホームステイし、現地の野球チームとの試合に出場。国内外の球児と親睦を深める。滞在中は、米大リーグの試合観戦やボートでの川下り体験なども予定されている。
寺坂さんは小学校3年生の時に野球を始めた。キャッチボールの楽しさに魅了されて地元の厚真ファイターズに入団し、中学からBBCでプレーをしている。ポジションはショートで、自身の強みを「守備と走力」と分析する。
表敬訪問で宮坂町長は「いろいろな経験をして、一歩一歩を大切にしてほしい」と激励。寺坂さんは「初めての海外でわくわくしている」と目を輝かせ、今後の目標として「高校でも野球を続け、スタメンで出場できるようになりたい」と意欲を見せた。