登別市の日本工学院北海道専門学校(福井誠校長)公務員学科(2年制)は23日、防災キャンプを校内で開き、18~19歳の1年生11人が市職員の指導で段ボールベッドの組み立て、片付けなどを体験した。
同科は公務員試験に合格するための学識のほか、将来的に役立つ体験を重視している。昨年度は札幌刑務所の見学などを行い、今年度は初めて「防災」をテーマにキャンプを実施した。
市総務グループの防災担当者が、自然災害発生後の避難所では被災者間の視線を遮るパーティションが重要なことを説明。段ボールベッドやパーティションの素早い組み立て方、片付け方法を伝授し、生徒たちは指導を受けながら実践した。夕食は非常食のアルファ米とサバの缶詰で取り、電気のない環境で夜を過ごした。
苫小牧市拓勇西町から通い、公安系公務員を目指す矢内海斗さん(19)は「日ごろから災害を意識することが大切と学んだ」と語った。