白老町文化団体連絡協議会(文連協)は20日、北海道銀行白老支店駐車場の一角で、子どもたちにチョークで自由に絵を描いてもらうイベント「第2回まちはキャンバス」を開いた。町内の小学生約50人を含む親子約110人が参加し、昔懐かしいお絵描きを楽しんだ。
道路に石で落書きをした昭和時代の日常風景を現代の子どもたちに追体験してもらおうと、文連協が企画し、2年目の活動。昨年は町中央公民館と町総合体育館の駐車場で行い、今年はより鉄道駅に近い場所で開けないか検討していたところ、町内の道銀、苫小牧信用金庫、室蘭信用金庫3社でつくる白老金融協会が協力を申し出て実現した。
子どもたちは色とりどりのチョークを使って、動物のウサギやカメ、料理の焼き鳥やオムライスを描き、線路を描いて電車ごっこを楽しむ姿も見られた。
母親と2人で来た白老小学校4年の山口詩乃さん(9)はカラフルな虹やカメなどを描き、「楽しかった。また遊びたい」と笑みを浮かべた。
文連協の竹下和男会長(72)は「50人を超える子どもが生き生きとした表情でお絵描きを楽しむ姿を見て昭和時代の情緒を思い出した」と語った。