気付きにくい小児てんかん発作

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  • 2024年7月24日
気付きにくい小児てんかん発作

  小児てんかんの症状で救急外来を受診した患者の既往歴を調査したところ、動作の停止などを伴う「非運動性発作」は見逃されやすいことが分かったと、米国の研究グループが発表した。

   てんかん発作には、体の動きに症状が出る運動性発作と、動作が止まってぼんやりとしたり、一点を凝視したりする非運動性発作がある。

   研究グループは、2012~17年に34施設で登録した12~18歳の小児てんかん患者のうち、治療開始から4カ月以内の83人を対象に、てんかんの救急外来での診断や症状の管理状況などを調べた。

   分析の結果、58人(70%)がてんかんの診断前に救急外来を受診した経験があり、受診理由の大半(90%)は運動性発作だった。ただし、この運動性発作で受診した52人中20人(38%)は非運動性発作も以前に経験していることが分かり、非運動性発作に対する医師の認識が不足していることが示された。

  (メディカルトリビューン=時事)

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