朝食と十分な睡眠でリスク減 コロナワクチンの有害事象

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  • 2024年7月23日
朝食と十分な睡眠でリスク減 コロナワクチンの有害事象

  新型コロナワクチン接種後の有害事象のリスクは、朝食の摂取や十分な睡眠により低下することが分かったと、岐阜大大学院などの研究グループが発表した。

   研究グループは、2021年7月~22年3月に同大でワクチンを摂取した大学生1858人(女性46.0%)を対象に、接種後の体調に関するアンケートを実施。定期健診のデータと合わせて分析し、有害事象に関連する要因を検討した。

   ワクチン接種翌日までの有害事象発生率は、接種部位の痛みや腫れなどが89.7%、頭痛や倦怠(けんたい)感などの全身症状が64.3%だった。

   分析の結果、朝食を週に2回以上食べる学生は接種部位のかゆみが発生しにくく、毎日食べるまたは睡眠時間が長い学生では、腹痛や下痢など全身症状が起こりにくかった。一方、有害事象は女性で発生しやすく、接種回数の多さなども関連していた。

  (メディカルトリビューン=時事)

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