新型コロナワクチン接種後の有害事象のリスクは、朝食の摂取や十分な睡眠により低下することが分かったと、岐阜大大学院などの研究グループが発表した。
研究グループは、2021年7月~22年3月に同大でワクチンを摂取した大学生1858人(女性46.0%)を対象に、接種後の体調に関するアンケートを実施。定期健診のデータと合わせて分析し、有害事象に関連する要因を検討した。
ワクチン接種翌日までの有害事象発生率は、接種部位の痛みや腫れなどが89.7%、頭痛や倦怠(けんたい)感などの全身症状が64.3%だった。
分析の結果、朝食を週に2回以上食べる学生は接種部位のかゆみが発生しにくく、毎日食べるまたは睡眠時間が長い学生では、腹痛や下痢など全身症状が起こりにくかった。一方、有害事象は女性で発生しやすく、接種回数の多さなども関連していた。
(メディカルトリビューン=時事)