苫小牧 鮨なかがわ 茶碗蒸し だしが決め手 口の中でほぐれる

  • ニュース, 当店のいっぴん
  • 2024年7月15日
具材もこだわって生食用を使う
具材もこだわって生食用を使う
自らDIYして作った店内
自らDIYして作った店内

 苫小牧市大町の一条通り沿いで、5月に開店したすし店。店主の中川僚さんは弱冠31歳ながら老舗すし店で約14年学び、長年受け継がれてきた日本食の技術を料理に込める。中でも「茶碗(わん)蒸し」は、中川店主が学んできた「だしの大切さ」が一つの容器に詰まっている。

 「ベースが一番大事。基本のだしが良ければ、何でもおいしくなる」。そう話す中川店主は4月まで、市内春日町の「苫小牧魚徳」で修業。同店の榊収治店主(71)の「茶碗蒸しはお吸い物のように」という教えを守り、口の中でスッとなくなる一品を提供する。

 だしを重視して卵の分量は少なめ。少し緩めの「シャバシャバ」とした茶碗蒸しだ。だしはかつお節と昆布から。たっぷりのかつお節を惜しげもなく使い、色が付いたらあくが出る前に素早く引き上げる。昆布ももちろん日高産だ。

 注文を受けてから作るスタイルで、常に熱々の提供。中身はエビ(600円)やホッキ(700円)などを選べ、その場で好みに合わせたものも作れる。店内は「客との壁をつくりたくない」と考え、厨房(ちゅうぼう)がよく見える「さらし」の形にした。中川店主は「ごまかしは利かない。仕事ぶりを見て」と自信満々だ。

 苫小牧市大町1の3の13。営業時間は午後5~11時。日曜定休。カウンター6席とテーブル8席。駐車場は店横に5台分。携帯電話050(8880)7656。

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