白老町虎杖浜の庭園施設「ナチュの森」で開かれている企画展「ナチュの森で縄文にであう展」に12日、国宝に指定された土偶「中空土偶」のレプリカが新たな資料として加わった。3体限りの複製の1体。貴重な品はガラスケースに入れて展示されている。
中空土偶は約50年前、函館市尾札部町(旧南茅部町著保内野)のジャガイモ畑で発見された。中が空洞で、縄文時代後期の祭祀などを知る手掛かりとなった。
企画展はナチュラルサイエンス(東京)が運営する同庭園施設が3月に敷地内の「森の工舎」2階で始めた。中空土偶の展示には専用の暗室とケースを用意し、国宝になるまでのストーリーも併せて紹介している。
会場内では14日午後1時半から、本展を監修した登別市教育委員会学芸員の菅野修広さんら3人のトークセッションを開催する(予約不要)。28日と8月25日の各午前10時からは中空土偶の観察会も開く(予約はナチュの森公式サイトから)。いずれも入場無料。
企画展の会期は9月30日までの午前10時~午後4時。水、木曜休館。