安平町の追分高校(庄司健浩校長)は9日、さっぽろ法律事務所(札幌市)の神保大地弁護士(41)を講師に招き、憲法出前講座を行った。1年生28人が参加。神保弁護士は「日本国憲法は権力者を制限し、国民の権利や自由を守るものだ」と説明した。
神保弁護士は、世界各国の憲法で自由権や社会権、平和条項が盛り込まれるようになった歴史的流れをイラストで分かりやすく説明。「国民がひどい目に遭わないよう権力者に守らせるのが憲法」と述べた。
また、個人の尊重を保障する憲法13条に基づき、強制不妊手術を可能とした旧優生保護法に最高裁で違憲判決が出されたことを紹介。「皆さんが学校生活や社会に出る時も、一人ひとりが大切と考えることがとても重要になる」と話した。