白老町若草町の民族共生象徴空間(ウポポイ)の体験学習館別館で、弓矢の通年体験プログラム「アクシノッ」が始まった。運営するアイヌ民族文化財団が狩猟文化に触れてもらおうと、冬季限定で伝統的コタン(村)そばの屋外で行っていたが、天候に左右されるため屋内型に変更し、通年プログラムとした。家族連れなどの増加を見込んでいる。
プログラムは、森をイメージした内装の中、職員の手ほどきを受けながら約5メートル先の的に向けて矢を3発放つ。弓は本来イチイの木で作るが、しなりやすいようヤナギを用い、矢の軸はオギ、矢の先にはけがをしないよう丸めた木を付けている。的はホタテの貝殻をつるした。
親子4人で体験した東京の会社員男性(45)は「初めての道内旅行でウポポイにも興味があった。一日中楽しめる施設だと分かり、子どもにもいい思い出になった」と話していた。担当者は「雨風を気にせず多くの方に体験してもらえたら」と呼び掛ける。
対象は小学生以上。毎日午前10時~正午と午後2時~同4時の2部制。体験は無料だが、別途入場料が必要。