いぶり中央漁協(本所登別市)が運営する白老町虎杖浜のアヨロさけ・ますふ化場で7日、白老虎杖小学校(関東英政校長)の3、4年生12人が、7センチほどのサケの稚魚をふ化場横のアヨロ川に放流した。
秋の採卵体験と合わせ、1995年から実施している地場産業学習。地元の漁業やふ化事業への理解を深めてもらうのが狙いで、総合学習の授業で行った。
割石育男場長がサケの採卵からふ化、放流までの流れを説明。昨秋に採卵し、ふ化した稚魚100匹をカップに分け、児童全員に手渡した。子どもたちは川べりに設けられた台まで順番に進み、稚魚をカップから川へそっと送り出した。3年生の吉岡翔生君(8)は「大きくなって帰ってきて」と旅立ちを見守った。
割石場長は「サケも虎杖浜の大切な資源の一つということを学んでほしい」と話した。