白老町の剣道スポーツ少年団「白老白武館」に所属する萩野小学校6年の及川結翔君(11)=町萩野=が、第21回瀧澤榮八杯少年剣道大会(千歳剣道連盟主催)の小学生高学年男子(5・6年生)の部で、昨年に続き優勝を果たした。「2連覇できたことは本当にうれしい」と満面の笑みを浮かべる。
同大会は4月29日、千歳市開拓記念総合武道館で開催された。同部には道内から66人が出場し、及川君は1~4回戦から準決勝、決勝と得意の面を打ち込んで順調に勝ち上がり、優勝した。決勝の相手は、ライバルとする新ひだか町三石の6年生。互いにけん制し、攻めあぐねて延長戦にもつれこんだが、相手に生まれた隙を見逃さず、すかさず面を取った。
剣道を始めたのは1年の時。兄で現在東海大学付属札幌高校1年の史翔さん(16)の背中を追った。週3日ペースで町立体育館の武道館に通い、それ以外は萩野小体育館や自宅で体力や体幹を鍛えている。試合本番での勝負強さに定評があり、大小の大会で優勝経験が豊富。「昨年は勝てなかった相手を研究し、優勝できた。勝てると次の自信につながる」と話し、同大会にも研究と鍛錬を重ねて臨んだ。
努力と活躍を見守ってきた父親の貴誠(よしみ)さん(45)は「頑張りが結果につながった。今後も応援していきたい」と語った。
6月16日には旭川市で第48回北海道道場少年剣道大会全国大会予選があり、8月4日に札幌市で開かれる第66回「赤胴」少年剣道錬成大会にも出場する。いずれもこれまで思うような結果を出せなかった大会で、「いい結果を残したい。目標は優勝」と意気込む。