配偶者の心臓病でうつ病に?

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  • 2024年5月7日
配偶者の心臓病でうつ病に?

  配偶者が心筋梗塞などの心血管疾患を発症した人は、自身のうつ病リスクが高まることが分かったと、京都大などの研究グループが発表した。

   研究グループは、全国健康保険協会に加入する27万7142組の夫婦(平均年齢58.15歳)を対象に、2016~21年度に最大6年の追跡調査を実施。配偶者の心血管疾患発症と世帯主のうつ病との関係を検討した。

   分析の結果、配偶者が心血管疾患を発症した夫婦の世帯主は、そうでない世帯主と比べ、うつ病を発症するリスクが13%高かった。この関連は年齢や男女を問わず認められ、配偶者の心血管疾患が入院を要する重症な場合はうつ病リスクが23%高いなど、より強い関連が見られた。

   研究グループは「配偶者が心血管疾患を発症した世帯主に対し、メンタルケアを提供する重要性が示された」としている。

  (メディカルトリビューン=時事)

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