世界選手権2部

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  • 2024年5月6日
世界選手権2部

  「どの相手でも接戦に持ち込めた点は良かったが、そこから逆転につなげられなかったことは課題と思う」と言ったのは中島彰吾主将。4日の夜、イタリアで開かれていたアイスホッケー世界選手権ディビジョン1A(2部相当)最終のルーマニア戦を2―4で終えての所感だ。

   パソコンを開き、国際連盟ウェブサイトの動画配信サービスの試合に見入った。終盤、日本の攻勢は続いたが、ピンチのルーマニアはゴールライン上でGKに加え、他の選手までが団子になってパック侵入を防いだ。壮絶な戦い。今大会の日本は初戦でハンガリーに1―3で敗れ、続くイタリアには日本の前代表監督だったペリー・パーン氏がアシスタントコーチに加わっていて延長の末3―4で振り切られた。かつてこの2部を勝ち抜き、上位16強国グループでも戦った韓国との戦いを4―3で制し、実に10年ぶり勝利を遂げた。スロベニアには1―3と及ばず、最終戦を迎えた。代表主将は苫小牧本拠のレッドイーグルス北海道主将。

   6カ国大混戦でハンガリーが優勝し、日本は5位で来季の2部残留を決めた。まずは労をねぎらいたい。今年は挑戦権を既得した五輪最終予選が8月末から控える。ゆかりの選手が多数いる代表が列国を向こうに回す戦いがなお続く。(谷)

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