安平町の和太鼓チーム「白鼓」の同町での初めてのコンサートが5日、追分公民館で開かれた。町内や札幌市、富良野市、オホーツク管内置戸町など道内各地に住むメンバー18人が約1時間半、オリジナル曲13曲を演奏し、町内外から訪れた来場者約130人を魅了した。
白鼓は、2022年4月に結成。全体練習はメンバーが集まりやすい岩見沢市で月1回行い、普段は各自が練習した動画を撮影し、チームをプロデュースする安平町在住の和太鼓奏者、田村幸崇さん(34)に送って指導を受けている。
コンサートは、田村さんが代表を務める「Waraku Art Music(ワラクアートミュージック)」が主催した。ステージでは曲ごとに演奏者の人数を変え、太鼓をたたいて胸に響く力強い音を出し、しの笛や担ぎおけ太鼓と合わせ、現代的な楽曲を披露した。演奏の熱量が高まると、来場者が拍手や手拍子で応えた。
家族2人と一緒に演奏に聴き入った町早来北進の佐藤久美子さん(89)は「和太鼓のコンサートは何回か聴きに行ったけど、白鼓は元気があって楽しかった」と感激していた。
白鼓はこれまで、町内では「あびら夏!うまかまつり」などで腕前を披露してきたが、年1回のコンサートは町外で開いてきた。重留和也会長(54)は「地元のチームとして、安平町で演奏できたことはうれしい」と話す。
メンバーと一緒に演奏した田村さんは「まず無事に終わることができて良かった。今後はできる限り安平町で毎年演奏する場をつくり、和太鼓を安平の魅力の一つにしたい」と語った。