胆振東部のむかわ、厚真、安平の3町は1日、都市部から地方へ移住し、地域活性化に協力する地域おこし協力隊を計6人受け入れた。着任した隊員たちは、各町での新規就農や起業、地元企業での企画、実践などを通じ、地域の課題解決を目指していくことに意欲を高めている。
むかわ町は同日、委嘱状交付式を町役場で行った。隊員は、苫小牧市から着任した加藤浩見さん(64)と留萌管内羽幌町から移住した三好由芙子さん(29)。加藤さんは、むかわ地域商社「M Dino」(エムディノ)で空き地・空き家対策に対応し「今までの経験を生かし、不動産の流動化に取り組む」と意欲を表した。三好さんは、町内のNPO法人marge(マージュ)で体験型学習やイベントの企画運営に携わり「いろいろな人とつながりを深めたい」と述べた。
厚真町も同日、地域おこし協力隊への委嘱状交付を町役場で行った。恵庭市から着任し、農業支援員として活動する高本幸将さん(37)は「ホウレンソウやイチゴの栽培ができるよう、しっかり勉強したい」と抱負を語った。同町で3年間地域活性化起業人として活動し、今後は起業型地域おこし協力隊として森林整備などに取り組む大矢仁さん(34)は「森林事業のコンサルタント、調査に向け、今月中に法人を設立し、行政や関係機関と連携していく」と意気込みを見せた。
安平町では同日、男女2人が隊員としての任期をスタートさせた。部活動の地域移行やコミュニティーづくりなどを実践するという。