高い気温にさらされると急性脳梗塞を発症するリスクが高まると、中国の研究グループが発表した。
研究グループは、2019~21年の暑い時期(4~9月)に中国の脳卒中センターに入院した急性脳梗塞の成人患者8万2455人(平均年齢65.8歳)のデータを分析。脳梗塞を発症した時間からさかのぼり、居住地の1時間ごとの気温と発症リスクとの関係を調べた。
その結果、発症の0~10時間前について、1時間当たりの平均気温が基準気温(12.1度)よりも極めて高い(33.3度)場合に、急性脳梗塞の発症リスクが高まることが分かった。
一方、10時間より前の高い気温との関連はなかった。また、暑さに慣れている中国南部の人に比べ、不慣れな北部の人の方が関連が強かった。
(メディカルトリビューン=時事)