砂糖または人工甘味料が添加された甘味飲料を1週間に2リットル以上飲む人は、飲まない人と比べて不整脈の一種である心房細動の発症リスクが高い可能性が示されたと、中国の研究グループが発表した。
研究グループは、英国の大規模研究に参加した20万1856人のデータを分析。甘味飲料や天然果汁飲料の摂取量と心房細動リスクとの関連を調べた。
中央値で9.9年の追跡期間中に9362人が心房細動を発症した。分析の結果、そのリスクは甘味飲料を飲まない人に比べ、週に2リットル以上砂糖入り飲料を飲む人で10%、人工甘味料入り飲料を飲む人で20%高かった。
一方、天然果汁飲料を週に1リットル以下しか飲まない人では心房細動リスクが8%低かった。これらの関連は、心房細動の遺伝的なリスクを持つ人でより強かった。
(メディカルトリビューン=時事)