アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は27日、苫小牧市表町の王子製紙多目的トレーニングセンターで、チームを退団することになったDF山下敬史、FW久慈修平の「お別れ会」を催した。約100人のファン「ワシスタント」が参加し、両選手の功績をねぎらった。
会が始まると、2人は所属期間の思い出や一番記憶に残る得点シーンなどについてトークした。2006年に当時の王子イーグルスに入団し、18年間チームに所属した山下は「今季はけが、終盤には体調を崩したこともあり、自分なりに力を出し切れたというシーズンではなかったが、このチームでプレーできたことはうれしい」と回顧。「日常の中で仲間たちとくだらない話をして笑い合えたことが思い出」と話した。
10年に入団し、14年間チームに所属した久慈は「いい経験をさせてもらったし、成長させてもらえた。苦しいときに支えてくれた関係者や仲間たち、リンクで待ってくれていたファンの方々のおかげ」と感謝を述べた。続けて「今季、優勝して恩返しをしたかったがかなわず悔しく思う。もっと試合に出場したかった」と心残りもにじませた。
その後は両選手とファンが交流する時間が設けられ、惜別の思いで涙する参加者の姿も見られた。会場に駆けつけた人たちは気さくに応じた2人にねぎらいの言葉を掛けていた。
山下、久慈は入団時期は異なるが、駒大苫小牧高出身の同学年。同い年のGK成澤について久慈は「来季は最年長としてチームを引っ張っていってくれると思うので、皆さんの力で支えてほしい」と期待を寄せた。
このほか、レッドイーグルス北海道からはFW彦坂優が退団、GK井上光明が引退を表明している。