白老町で死亡交通事故の発生していない日が25日で904日になり、統計を開始した1980年以降の最長記録を更新した。本格的な行楽期を迎えたほか、今年は町制施行70周年の節目で祝賀行事が多く、町内の往来は増える見通し。町や苫小牧署などの交通安全関係団体は、連携して輪禍防止に全力を挙げる。
以前の最長記録は2014年5月17日から16年11月3日までの903日間。自転車で社台の国道36号を横断中の80代の女性が、11月4日に乗用車と衝突して亡くなり、記録が止まった。今回の記録は21年11月4日からのもので、このまま無事故で推移すれば7月30日には1000日を達成する見通し。
ただ、27日にはゴールデンウイーク(GW)が始まり、アイヌ文化の復興・創造・発展の拠点、民族共生象徴空間(ウポポイ)ではGW特別イベントを開催する。今年開館40周年を迎える仙台藩白老元陣屋資料館でも「こどもの日イベント」を開催するほか、町虎杖浜の庭園施設「ナチュの森」も26日に開放を始めた。
5月は町制施行70周年記念行事の一環で、都市対抗野球全国大会・黒獅子旗獲得50周年記念第20回北海道中学校軟式野球白老大会が町内7カ所の球場で開催される。道内16チームが参加し、選手や関係者、親族や見物客などでにぎわう。
6月には5年ぶりの開催となる「復活!2024白老牛肉まつり」を控え、7月は「源泉かけ流し全国温泉サミットin虎杖浜」や仙台藩白老元陣屋資料館開館40周年記念特別展とシンポジウムが続く。
町防災交通室長を兼ねる鈴木徳子総務課長は「職員一同、交通安全に努めていく」と気を引き締め、各イベントで関係団体による交通安全啓発をはじめ、苫小牧署などと連携して輪禍防止を訴える取り組みを強化し、死亡事故ゼロへの取り組みを強化する。