安平町の有志らがボランティア団体「安平町民の笑顔を生みだす・結」(佐々木信子代表)を設立した。医療や介護などの制度や環境が変化していく中、「町民の命や暮らしを守るためにできることをしたい」という思いからで、医療介護に関する相談会(月1回)の開催のほか、戸別訪問による聞き取りや相談対応に随時、取り組んでいく。
同団体の会員は町内外の有志13人と賛助会員3人。事業はこの他、▽会員や参加者の要望に添った学習会▽(外部講師を招くなど)語る会の実施▽相談会などの事業についての周知活動―を展開する。
相談会は当面、第3土曜日の午後2時から町ぬくもりセンターで開く。初回は5月18日の予定。相談内容は守秘義務を守り、個人情報や詳しい内容は、中心メンバーとなる看護師佐々木代表(72)と介護職員、町議、発達障害支援アドバイザーの計4人で共有し、対応する方針。
設立準備は2022年10月から、主に中心メンバー4人で進めてきた。佐々木代表を除く3人は町社会福祉協議会で22年6~9月に開かれた介護職員初任者研修を受講し、福祉などの知識を身に付けた。それぞれに町民から医療や介護に関する相談が寄せられ、悩みを気軽に相談できる場をつくろう―と団体設立を決めた。
設立総会は20日に同センターで開催。組織の体制を確認し、事業計画を決めた。佐々木代表は「”誰かに話すと楽になる”をキーワードに、悩んでいる町民の相談に乗り、笑顔を生み出す活動をしたい」と意気込んでいる。
同会では活動に賛同する会員、賛助会員を募集している。会員は年会費1000円、賛助会員は一口1000円。
問い合わせは佐々木代表 電話0145(25)3706。