栃木県那須町の河川敷で、会社役員宝島龍太郎さん(55)と女性の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された建設業平山綾拳容疑者(25)が事件数日前、粘着テープやガソリンなどを購入していたことが日、警視庁大崎署捜査本部への取材で分かった。
同容疑者は「指示を受けて買った」と供述しているといい、捜査本部は事件に使用されたものか特定を急いでいる。
捜査本部によると、平山容疑者は事件数日前、粘着テープとガソリン、携行缶を東京都や埼玉県の店で購入した。購入を指示した人物について、「名前は言えない」と話しているという。
2人の遺体は16日朝に見つかった。頭部には粘着テープが巻かれ、手足は結束バンドで縛られていた。遺体は焼損しており、付近からはガソリンのような臭いがする携行缶も見つかった。
平山容疑者は17日朝、都内の交番に出頭し、「車を貸した」という趣旨の話をした。逮捕後は「名前は言えないが、ある人物から指示を受け、携行缶は自分で準備した」「那須には行っていない」と供述した。
捜査本部は、遺体発見の約3時間前、現場付近を走行していた平山容疑者名義の車を押収。車内からは宝島さんら被害者の所持品が発見されている。