白老文化観光推進実行委員会(会長・熊谷威二白老町商工会会長)が主催する芸術祭事業が、今年度も文化庁の「日本博2・0を契機とする文化資源コンテンツ創成事業『最高峰の文化資源の磨き上げによる満足度向上事業』」に採択された。実行委事務局が18日までに明らかにした。
採択されたのは「『ルーツ&アーツしらおい』の磨き上げによる地域資源活用と滞在満足度向上事業」で、採択額は昨年度より約1500万円増の5737万4000円。
熊谷会長は採択を受けて「芸術祭が大きく羽ばたくには町民の理解と協力が不可欠。地元ゆかりのアーティストに光を当てる点を重視するとともに、点在する白老の歴史、文化、魅力を線で結ぶ役割を担いたい」と語った。実行委事務局は「昨年度の内容をさらに充実、洗練させて町内外に届けたい」としている。
同実行委は町内複数の文化団体関係者らで構成し、文化交流の祭典「ルーツ&アーツしらおい 白老文化芸術共創」を2021年度から主催している。町内外からアーティストを招き、企画展やワークショップ、周遊ツアーなどを展開しており、昨年度は町民の才能に光を当てる企画展や町民ガイドを活用した4種類の体験型旅行などが初めて行われた。