安平町出身、在住の和太鼓奏者田村幸崇さん(34)が代表を務める「Waraku Art Music(ワラクアートミュージック)」は5月5日午後2時から、和太鼓チーム「白鼓」のコンサートを同町追分公民館で開く。田村さんがプロデュースしたチームで初の凱旋(がいせん)コンサート。田村さんは「安平町に根付き、若い世代に和太鼓の楽しさを伝えたい」と話している。
白鼓は2022年4月、革新的な演奏で町を活性化し、和太鼓の魅力を伝えようと設立された。メンバーは同町や千歳、札幌、北見市などから参加した10~50代の男女約20人で、「あびら夏!うまかまつり」など地域の催しに年10回程度出演し、腕を磨いている。
安平町を所在地にするが、メンバーの集まりやすさなどを考慮し、毎月1回の練習は岩見沢市内の施設を使用。コンサートは年1回で、22年に砂川市、23年は富良野市で開催した。
5月5日の公演では、オリジナル曲を13曲ほど披露する予定。曲によっては、担ぎおけ太鼓やしの笛も合わせ、聞く人の心に響く演奏を目指す。
チケットは前売り1500円(当日2000円)。小学生以下は無料。ワラクアートミュージック事務所(町追分若草)とネットショップで取り扱うほか、福田電機(町追分本町)、コーヒースタンドシエスタ(町追分緑が丘)でも販売している。
田村さんは13年から、プロの和太鼓奏者として活動を続け、YOSAKOIソーラン祭りのオープニングや人気アイドルグループ嵐の公演に出演。ロシアやスペインでも演奏している。コロナ禍の20年からは、仲間の支援で実家の一部を防音室にし、ユーチューブで動画配信を行ってきた。
田村さんは地元での公演に「これまでの経験を生かしたプロデュースで、来場者に喜ばれる内容にしたい」と意気込んだ。