白老町内のJR白老駅北広場で15日、春の訪れを告げる「SLポロト号」のシート外しが行われた。町や町教委、白老ライオンズクラブ、白老観光協会の関係者ら約20人が参加。冬期間SLを覆っていた巨大シートが外され、全長20メートルの黒光りする威風堂々とした蒸気機関車が姿を現した。
シートは毎年10月中旬から4月中旬ごろまでの冬期間、雪によるさびや劣化などからSLを保護するためかぶせられる。シート外しは、白老に春が来たことを告げる風物詩となっている。
関係者らが掛け声に合わせて一斉にシートを外すと、春の陽気に照らされた巨大な雄姿が姿を現した。10月中旬ごろまで一般公開する。
「SLポロト号」(D51―333型、1939年製造)は幅3メートル、長さ19・73メートル、高さ3・98メートルで、重量は125・77トン。室蘭本線や函館本線など道内7路線で運行し、54年には昭和天皇行幸の「お召し列車」にもなった。75年に廃車となり、76年に小樽から白老のポロト湖畔に移設され展示保存、2008年から現在地で展示されている。管理は町民有志による保存会が22年3月まで担ってきたが、同年4月以降の保存は町観光協会が引き継いだ。