大人の学びの場として全国各地に展開されている民間の社会教育プロジェクト「熱中小学校」の白老分校(毛笠史寛校長)が13日に開校し、2024年度の初回授業が白老町本町のしらおい創造空間「蔵」で開かれた。会場とオンラインを合わせ約20人が出席。国内外のトップアスリートや指導者の成長を支援するアサーティブコーチ、西澤隆さんの講義に聴き入った。
西澤さんはコロナ禍で9割近い仕事がキャンセルになった経験から、目まぐるしく変転する予測困難な状況を意味する新たな価値観VUCA(ブーカ)を紹介した。ブーカは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語。「今までの常識が通用しない時代に求められる学びの形は、熱中小が掲げる『7歳の目で世界を見る』視点かもしれない」と何歳になっても学び続ける生涯学習の意義を訴えた。
熱中小は一般社団法人熱中学園(東京)が学校運営を支援し、全国に15校と米国に1校がある。白老分校はNPO法人しらおい創造空間「蔵」が運営し、今年度は9月までの半年間に計5回、各分野のスペシャリストを講師に迎えて講義を行う。問い合わせは、NPO法人しらおい創造空間「蔵」の米本副会長 携帯電話090(6265)0157、またはメール(shiraoi.kura@gmail.com)。